伝統手工芸品
ブータン語で伝統技術や工芸品などをzorig
chusumと呼びます。ZOとは作る技術RIGとは科学,もしくは工芸品,CHUSUMとは数字の13をあらわします。伝統手工芸品は何世紀にも渡って徐々に発展し,世代から世代へと家族や親戚をつたえてきたものが特徴ある工芸品になってきました。技術としては存在していましたが,zorig
chusumとして確立されたのがTenzin Rabgye時代(1680-94), 4代目 Desi(非宗教的統一)。以下,代表的な13工芸を簡単に紹介いたします。
デゾ(DEZO) – 紙工芸
手つくりの紙,主に原材料は,月桂樹,つる植物の根の樹脂。
ドゾ(DOZO) – 石工芸
建設に利用した石工芸はゾンの石製のプール,外壁,修道院. 仏舎利塔,その他建物に使用されます。
ガルゾ(GARZO) – 鉄工芸
鉄工芸品は,農業道具,ナイフ,券や家庭用品で使用します。
ジンゾ(JINZO) – 彫刻品
宗教的銅像や,儀式に使用する品,陶器,それからモルタル(石灰と砂を水で混ぜて練ったもの),石膏,土を使用した建物の建設時に使います。
ラゾ(LHAZO) – 絵画
タンカスの絵(宗教的な壁掛けの絵),壁に描かれた絵,将来的な飾りつけの彫像,そして窓枠に使われます。
ルグゾ(LUGZO) – 鋳造
銅製の屋根工芸や,彫像,鈴,儀式に使用する小物,ジュエリー,家庭用品に鋳造,蝋を使用します。
パルゾ – 彫刻
木,石板や石を材料に,家具や儀式に使う祭壇,宗教の教えを掘りこんだりします。
シャグゾ – ろくろ細工
茶碗,皿,コップやその他の容器を作ります。
シングゾ(SHINGZO) – 木細工
ゾン,修道院,家を建設する際,また 家庭用品を作る際に利用します。
タンゾ(THAGZO) – 機織り,染め技術
織物用の糸を染めるところから,織るプロセス,デザインをシンプルなものから細やかなものまで決め,おっていきます。
トロコ(TROKO) – 装飾品
金,銀,銅を材料とし,ジュエリー,儀式に使用する装飾品から一般的に使用する家庭用具まで作ります。
ツァゾ(TSHAZO) – 竹細工
竹では,弓矢,バスケケット,飲み物の容器, 家庭用品,楽器,フェンスやマットを作ります。
ツェムゾ(TSHEMZO) – Embroidery & stitching
針と糸で作り出される,服,ブーツ,そしてアップリケタンカスと呼ばれる宗教的な壁掛け刺繍があります。