ブータンの気候は、標高によって、また場所によって大きく変化します。南部の亜熱帯、中央部の温帯、北部の高山の3つの気候帯に大別されます。雨は6月から9月にかけてのモンスーンシーズンに集中的に降ります。

ブータンには四季があります。それぞれにメリットとデメリットがあります。ブータンを訪れる際には、予測不可能な天候に注意する必要があります。予測可能な天候であっても、地域や24時間の中で大きく変化することがあることを忘れないでください。

春は、一年のうちで最も美しい季節です。冬の間の厳しい寒さは、2月末(ブータンの新年、ロサールの頃)には和らぎます。春真っ盛りの3月末には、赤、ピンク、白のシャクナゲが咲き乱れ、王国全体が華やぎます。

6月にはベンガル湾からモンスーンによって雨がもたらされ、主に南部と中部地方に影響を与えます。北部は、遊牧民がヤクの世話をするために高地へ戻る夏の間、人が住んでいます。

モンスーンの終わりは、夏の終わりを告げる人気の時期でもあります。コバルトブルーの空が輝く日々が続きます。

9月から11月にかけての秋は、日が短くなり、夕方には涼しくなります。日中は爽やかな晴天が続きます。ヒマラヤ山脈を望むことができるのは、通常9月から3月頃までです。

11月下旬になると、天候は冬の装いになります。日中は爽やかですが、夜は寒くなります。南部は標高が低いため、気候はより温暖で、冬はかなり暖かくなります。

冬の晴天は寒さをもたらしますが、雪に覆われたヒマラヤ山脈の峰々を眺めるには最高の季節です。