人々 | Keys to Bhutan : Japanese Edition

ブータンの人口は多くの意味で、ひとつの大きな家族です。国民の90％以上が自給自足で生活し、ヒマラヤの険しい地形に点在する人口の少ない村々で暮らしています。

ブータンでは、檳榔子（びんろうじ）を噛むことが、時空や年齢、性別に関係なく行われています。そして、檳榔子がいつ、どのようにしてブータンの文化や風習の根幹をなすようになったのか、誰も正確には知らないのです。

ヤクの歌が初めて歌われたとき、人々は涙を流しました。ソエ・ジャンゴタンからリンシ、ラヤに至る村々で、この歌が話題になりました。その物語は語り継がれ、あらゆる歌手がその歌を模倣し、多くの聴衆の涙を誘いました。

ブータンは、エキゾチックで奇妙な旅先です。しかし、そのユニークな特徴の中でも、ブータン全土で “神の狂人 “として知られる偉大な宗教教師・聖人、ラマ・ドゥルックパ・クンリーの歴史と伝説ほど、私たちにとって特異なものはないようです。