ヒマラヤ山脈の中で、ブータンほど豊かで多様な自然遺産があるところはありません。歴史的な記録では、ブータンは「薬草の谷」と呼ばれており、この名前は今日でも使われています。国土の約72.5パーセントが森林に覆われています。
地理的背景
北緯26度5分・東経28度5分、東経88度・92度、ヒマラヤ山脈の南斜面に位置するブータン王国は、面積18,000平方マイル、人口約120万人、北は中国、南・東・西はインドの間に、まるで絵のように美しいフェアリーランドとして存在しています。
植物相
ブータンには、300種の薬用植物と50種以上のシャクナゲを含む5400種以上の植物が生育しています。600種以上あるランのうち、ほとんどは標高2,100m付近で見られるものですが、中には3,700mを越えても生育する丈夫なものもあります。
動物相
ブータンは、そのユニークな環境と比較的未開発の環境から、おそらくアジアの同規模の国の中で最も大きな生物多様性を持っています。ブータンには、ヒマラヤ山脈で見られる生息地の代表的なものが残っています。
ブータンの花々
ブータン西部と中部は、この地域の驚くほど豊かな高山植物を見るのに最も適した地域です。
ブータンのシロガシラサギ
ブータンは、王立自然保護協会によると、世界で最も絶滅の危機に瀕している鳥類の1つであるシロサギ(Ardea insignis)の生息地です。