文化体験ツアーの一般的な内容例
8:00 A.M.
朝食 . ガイドが一日の予定をご説明します。 今日はパロ近郊にあるタクツァン僧院(別名:虎の巣穴)までお連れします。日焼け止めを使用したり,歩きやすい靴で来ることをお勧めいたします。
9:00 A.M.
約30分の車の移動で,トレッキングのスタート地点に到着します。
9:30 A.M.
山の中腹にあるティーショップまでは1時間から1時間半の徒歩で到着します。そしてここから僧院まではさらに1時間かかります。皆さん,これは競争ではないので,マイペースで歩いてくださいね。もし歩けない場合にはポニー(小型の馬)がお手伝いいたします。ちなみに最後のほうはかなり急斜面になりますよ。
10:00 A.M.
日差しが出てきて,暑くなってきたので,フリースを脱ぎました。 アメリカのコロラド州から来たジョンが,ここにある樫の木はコロラドのとは種類が違うと教えてくれました。美しい渓谷の風景を見ながら,ハイキングは続きます。
10:30 A.M.
ガイドさんは私の調子を気にかけてくれて,バックパックを持ってくれました。私は55歳の女性なので,ガイドさんは心配されているようです。ガイドさんは緑の低木を指差して,その木は昔,先住民の医者が風邪や咳の薬に使っていたものだと教えてくれました。この木には虫除け作用もあるらしく,僧院の床をこの木を使って磨くのにも使うそうです。僧院やお寺の床の赤色調はこの木に由来するものだったんですね。
11:00 A.M.
ティーショップからはタクツァン僧院のすばらしい景色が見えました。僧院は断崖絶壁の上にあり,1400年代に建てられたそうですが,いったい工事はどのようにやられたのか想像も出来ません。現代の技術を駆使しても難しそうな立地です。ティーショップでの休憩を経て,さらに登ります。
12:00 A.M.
タクツァン僧院(虎の巣穴)はブータン国内で最も神聖なお寺のうちの一つです。僧院に一歩端を踏み入れたとたん,ポジティブなエネルギーを感じることが出来ます。ガイドさんは私達を洞窟寺院に連れて行ってくれました。その洞窟寺院とは8世紀にある密教の僧が虎に乗ってここまで飛んできて,瞑想を行った場所と言われています。それがこの僧院の名前の由来です。ガイドさんは天井や壁の装飾とそれに関連するストーリーを紹介してくれ,とても興味深い話をしてくれました。彼は,それ以外にもブータン人の祈りの方法,祈りの対象,,ブータン人は無我になれるように熱望していることなども教えてくれました。その後,僧院のお坊さんが聖水を分けてくれました。ブータンでは上がるものは必ず下がるとされているということもあり,我々も昼食の為にティーショップまで下山しました。
1:00 P.M.
現地の赤いご飯,チーズポテト,きのこ,レタスなどを昼食としていただきました。薪を使ったかまどで調理されたご飯は驚くほど美味しいものでした。
3:00 P.M.
バスに戻り,驚異的な崖にへばりついている僧院を振り返りながら,達成感を感じました。
3:15 P.M.
ホテルに戻る前にもう一箇所見所を見せてくれました。それはキチュというこの国で最古のお寺であり,私が見たことのあるお寺の中で最も美しいものでした。私達は密教の教祖の像が見下ろしている床に座りました。そこで私達のガイドさんはバターランプに火をつけて,それがすべての生き物にとっての平和と幸福を祈るものであることを説明してくれました。
4:30 P.M.
ホテルに戻り,紅茶やコーヒーがサーブされました。ここでガイドさんは街中にビールを飲みに行きたい人を募りましたが,ジョンだけがその元気を持ち合わせていたようでした。私はすこし昼寝をして,休むことにしました。今日はたくさん歩きましたからね。
7:00 P.M.
ホテルのレストランで夕食です。このレストランでは大きなかまどが用意されており,そこで薪がパチパチと音を立てながら燃えています。ガイドさんをその炎を背景に神秘的ないろんな話をしてくれて,まるで私達は夢の世界にいるように感じました。